それから暫く、あたしと北条先生はちょこちょこ話した。
学校生活の事、受験の事、今流行っているドラマの事、
為になる事が多かった。
話しているうちに、暗闇の中で感じた不安がいつの間にか完全に消えていた。
寧ろ楽しかった。
このままずっと話していたら、それはそれで楽しいかもしれないと思った。
そう思ってると、小さな窓から見える空が爽やかな水色になっていく事に気付いた。
「もうすぐ夜明けだな。」
北条先生は言った。
「そうですね。」
「誰か間違えて、朝から倉庫を開けに来てくれねえかな。」
「模試の日に間違えるとかは流石にないと思いますけど…」
開けてもらわないとヤバい事実にあたしは気付いた。



