元カレ教師



「…」


「ここから出るまで脱ぐなよ?」


北条先生はあたしな肩を軽く叩いた。


あたしは何も言えぬまま俯いた。


もしかしたら、頷いたように見えたかもしれない。


あたしはジャケットの襟の先を掴んだ。


心臓の鼓動が少しばかり速くなった。


あたし…


考え始めた脳の動きを止めた。


そう思うのが禁忌であるように思えた。


否、禁忌だ。


本来はいけない事だ。


生徒が教師に恋心を抱くなど。