元カレ教師



「嘘!!」


明日の朝まで開かないって…


ん?


「北条先生。」


「ん?」


「明日は模試があるから、部活の朝練がないから、放課後まで開きません。」


「…」


「…」


心細くなった。


明日まで、微かに砂の匂いがする、昼でも薄暗い倉庫にいないといけないのだ。


「とりあえず、何か脱出する方法を考えよう。」


北条先生は驚く程落ちついていた。


周辺の冷たさが溶けていくような気がした。


まだ倉庫の中の暗さに目はあまり慣れていないけど、あたしは少し安心した。