思った程長い道のりではなかった。
先程みたいな苦しい思いをせずに、あたしは倉庫に辿り着いた。
「ありがとうございました。」
あたしは北条先生にお礼を言って、倉庫に入った。
北条先生も荷物を持ったまま一緒に入ってくれた。
「もう大丈夫ですよ。」
「最後までやるよ。」
そう言って、2人で片付けた。
あたし達は速く帰りたいが為に真っ暗な倉庫の中で一生懸命作業した。
この倉庫、電気が壊れているのだ。
周りが見えにくいものの、多少色んなものにぶつかった。
「大丈夫か?」
「大丈夫です。」
そんな会話もポツポツしながら。



