「妃奈ね、朝ちょっと体調悪かったから!」 未来は言った。 「そうなの? 妃奈ちゃん大丈夫?」 「大丈夫だよ。 多分、昨日夜中まで宿題してたから、疲れてただけだよ?」 「本当? でも無理したらダメだよ?」 「…じゃあ無理させてる張本人に言わないとね。」 あたしは北条先生の方を見た。 北条先生は本を読んでいた。 その北条先生の姿は、何て言うか、優雅だった。 「みやびちゃん!」 あたしはみやびちゃんを促した。 あたしはみやびちゃんの恋を応援する。 そう決めたから。