「あたし、ちょっとトイレ行ってくるわ。」 阿紗子が行った。 「待って! 私も行く。」 「みやびちゃんも行くの?」 「うん。 妃奈ちゃんと北条先生は悪いけど待ってて。」 「あ、うん。分かった。」 みやびちゃんと阿紗子は走って行ってしまった。 残されたのは、あたしと北条先生。 「どうしたんだ?」 「え?」 いきなりどうしたって言われても… 少々困惑気味なあたしに北条先生は優しく言った。 「浮かない顔してるから。」