呟くように言われたその言葉が、今度はあたしが夢見気分になった。 「本当にご免ね?」 「みやびちゃん…」 本当に夢を見ている気分になった。 あたしは夢を見てるの? 「みやびちゃん! みやびちゃん!!」 みやびちゃんのお母さんがみやびちゃんに抱きつく。 そこで初めて、みやびちゃんはここが夢の世界でない事に気付いたらしい。 「ママ? 私…」 「もう本当に大丈夫なの!?」 「う、うん。 多分。」 みやびちゃんのお母さんは良かった、を繰り返した。