元カレ教師



「阿紗子、これよろしく。」


あたしは未来へのプレゼントを渡した。


「あと、元気でねって。
行けなくて本当にご免って言っといて。」


「分かったよ。」


阿紗子は力強く頷いた。


あたしはプレゼントを阿紗子に託して、反対方向を走った。


まだ間に合うなら。


そう思った。


真っ直ぐに走った。


みやびちゃんがいる場所へ。