駅で阿紗子と待ち合わせをしているあたしは、小走りで家を駅に向かった。 「妃奈!」 もう阿紗子は来ていた。 その声に、あたしはどこか安心していた。 あたし達は選別のプレゼントを近くのデパートで買い、最寄り駅のバス停から空港に向かう。 バスを待っている時は酷く寒かった。 本当に雪が降るのではないかと思った。 「あたしさ、」 寒さから手を擦っている時に阿紗子が言った。 「もう北条先生のこといいや。」 「え!?」