元カレ教師



それから、何があったか、はっきりとは思い出せない。


あの後に来た救急車に飛びのたったんだったかな?


多分そうだ。


だから、あたしは今ここにいるんだ。


あたしは小さな病室のベッドの横に座っている。


点滴に繋がれ、目を閉じているみやびちゃんの隣に。


あたしは落ち着かなかった。


何かしてたいと思った。


だが、こういう時に限って何もない。


あたしはそこにあったアナログのテレビを付けた。


「それでは次のニュースです。」


テレビを付けるなり流れるニュース。


あたしはそのニュースに目を見開く事はなかった。