キラキラした街中には、恋人達も多くいた。


幸せそうなカップルの多くは手を繋ぐか腕を組むかして離れないようにしている。


そんな中に、あたしはその雰囲気とはかき離れた2人を見つけた。


明らかに喧嘩をしている様子の2人は、気付いて見ている者からすれば、場違いなようにも見えた。


普段なら気にせずにその場から離れるあたしだが、そうは出来なかった。


「あれ、如月さん?」


阿紗子は言った。


そう、みやびちゃんだ。


「そういえば、男作ったって言ってたよね。」


未来はひょいと顔を出すように言った。


「もういいのかな?
北条先生のこと。」