「話しかけてくれてありがとう。」


心からの思いだった。


「どういたしまして。」


あたし達は笑った。


何が可笑しかったとかではない。


ただ笑いたかった。


「未来。」


「ん?」


「これからも仲良くしてね!」


「…うん。
夏休みは帰ってくるから。」


「じゃあ冬休みはあたしが未来の所行く~!
泊めてね。」


「うん!
泊まって!
でも寒いよ?
何てたって東北地方。」


「…じゃあ夏休みにあたしが行くから、冬休みに未来が来て。」


「夏は夏で暑いよ?」


「…マジで?」


「大丈夫。
妃奈が来る時はエアコンばっちりにしとくから!」


「よろしく!」