あたしと未来は放課後になると、あのドーナツ屋さんに行った。
そこに行きたいと言ったのは未来だった。
久しぶりに行きたい!って。
ドーナツ屋さんに着くなり、未来は言った。
「先に買いにいって。」
「あ、うん。」
あたしは不安になりながら注文に行った。
未来、どんな時でも一緒にするのに。
あたしが戻ると、未来が注文に行き、すぐに戻ってくる。
未来は無言で座った。
張り詰めた空気が二人の間を仕切る。
その空気と対照的な窓からの光を浴びてる未来は美しかった。
あたしは肖像画を見ているような錯覚に陥った。



