あたしは対戦相手からの視線を感じた。 あたしは振り返らなかった。 顔を合わせたら、まだ全てのテストが返らないまま、点数を聞いてしまうだろう。 どうせなら、一気に勝敗の結果を知りたい。 順々に計算していってドキドキしながら、というのはあたしには合わないのだ。 だが、その残りの教科というのもあと1つ。 次の時間に返ってくる英語だけだった。