「未来、ナイス!」
「でしょ?
だから今のうちにいっぱい遊ぼう!
今月はクリスマスもあるしね。」
「…彼氏はいいの?」
「いいよ。
この前別れた。」
…
「えぇ!」
「妃奈、ここ、一応公共の場なんですけど。」
あたしは辺り一面を見渡した。
「…ご免。
でも、何で別れたの?
今回は上手く言ってたんじゃなかったの?」
「まぁ色々あったのよ。
…妃奈に言えないくらいね。」
「そう、なの?」
それは逆に気になる。
未来があたしに言えない事。
「…DVじゃないよね?」
「そんなわけないでしょ?
未来がそんな男と付き合うと思う?」
思わない。
あたしは口にものが入ってたから首を横に振った。
「でしょ?
今回は気にしないで。
大した理由じゃないから。」
「へぇ…」



