あたしは毎日机に向かった。 必死だった。 負けたくないという思い以上に強いものがあった。 負けたくないというよりは負けてはいけない。 負けるなんて相手に対して失礼だ。 何故かそのように思えた。 だからあたしは、いつもよりも強い気持ちをノートや教科書にぶつけた。 テスト当日だってそうだった。 そう、最後のテストの終わりを告げるチャイムが鳴るまで。