「もう帰って。」


「…」


「帰ってって言ってるじゃん!!」


みやびちゃんはあたしを押した。


あたしは後ろによろよろと下がった


だけど


そこであたしの足は止まる。


そんなあたしを見たみやびちゃんはイライラしながらあたしの目の前に立ち、目を細めた。


そして…


バンッ…


熱さと痛みがあたしの右頬に走った。


「うざいから消えて?」


それが、みやびちゃんの可愛らしい唇から放たれた答えだった。


うざいから消えて


その言葉は、あたしの心臓に、鈍く響いた。