あたしはそれを口に出した。 その後に1つ付け加えた。 「今の、誰にも言わないでね。」 知られてはいけない秘密なのだ。 戻ってはいけない想いなんだ。 あたしと彼がただの元カノと元カレではない そう 教師と生徒という関係に位置する限り。 「…ご免。 こんな事言って。」 ポツリと本音を溢してしまった自分を恥じらいながら、あたしは山野さんに謝った。 実際、山野さんは北条先生が大好きなのに。 「謝る事じゃないと思うよ。」 「え?」