「滝沢、こいつらのこと、許してやってくれる?」 北条先生は先程とはうってかわった優しい言い方をした。 … これが違いなんだ。 北条先生と北条昴の。 きっとこれが、教師ってものなんだ。 「はい。」 「だってよ? 良かったな。」 そこにいた先輩達は皆ホットしたのだろうか、口元を緩め、目も柔らかくなっている。 怒っていない先輩達は、皆普通に美人だった。