「先生、」


さっき怒鳴った先輩が冷静に言った。


「どうした?」


「その、滝沢さんと付き合ってるって本当ですか?」


ドクッ


心臓の鼓動が聞こえた。


と同時に、あたしは目の前にいる元カレに目をやった。


彼は表情一つ変えずにはっきりと、そしてゆっくり言った。


「確かに、付き合ってた。」


皆が驚愕的な顔をした。


こんなにもあっさり認めるなんて、誰も考えてなかったのだ。


「だけど、随分と昔だぞ?
3年前の話だからな。」


そう彼は付け加えた。