あれからあたし達は生徒指導室でお説教だった。 だが… 「なぁ、ちゃんと教えてくれよ?」 誰も何であんな所にいてたかは言わない。 普通のサボりでは通用しない。 メンバーがおかしい。 誰も口に錘をつけたまま、時は流れていった。 あたしは他をチラッと見る。 山野さんは下を向いて苦しそうにしている。 … 辛いんだね、山野さん。 北条先生のこと大好きだから、友達にも相談出来ないような恋だったから、 今こうやって責められてる状況が理不尽で苦しいんだよね? あたしも同じ立場ならきっとそう思う。