え? みやびちゃんはニコリともせずに目を反らし、さっさと靴を履き替えて行ってしまった。 みやびちゃん…? 「妃奈、みやびちゃんと喧嘩でもしたの?」 未来は後ろから言った。 「ううん。 してない。」 「じゃあ何であんな態度取るの?」 「分かんない。」 この度は本当に見当もつかなかったんだ。 そして、理由がすぐに分かるなんて事も、露とも知らなかった。 そう、本当に、目と鼻の先で。