あたしはお弁当を食べ終えると、特に何も話さずに自分のクラスに帰った。


「またね。」


「来てくれてありがとう。
バイバイ。」


みやびちゃんは笑顔で手を振ってくれた。


あたしはその笑顔に少し安心した。


あたしは普通に教室に帰った。


「みやびちゃん、大丈夫だった?」


教室で未来が言った。


「ちょっと体調良くなさそうだった。
もう暫く保健室にいるって。」


「そうなんだ。
ご免ね?
未来行かなくって。」


「全然いいよ。」


後で分かったことだけど、その日みやびちゃんは、教室に戻らなかったらしい。