「みやびちゃん?
大丈夫?」


「…うん。
大丈夫だよ。
ご免ね、わざわざ来てもらって。」


「そんなの全然いいよ。
それより、本当に大丈夫なの?
顔色悪いよ?」


顔は蒼白で目もどこか虚ろだった。


「本当に大丈夫だよ?
それより食べよ!
時間なくなっちゃう。」


「うん。
あ、みやびちゃんお弁当教室だよね?」


「ううん。
ここにあるの。
鞄ごと保健室に持ってきたんだ。」


みやびちゃんはお弁当を取りに部屋の奥に戻った。


何故だか分からないが、向けられた背中が怖かった。


みやびちゃんがあたしの元から離れていくような気がした。