4時間目のまではあっという間に過ぎた。
とうとう昼休み。
だが…
「来ないね。
みやびちゃん。」
「遅いよね。」
いつもチャイム後1分以内で教室のドアを開く大和撫子の姿はまだ見れていない。
「行ってみる?」
「あたし、行って来る。
入れ違いになるかもしれないから、未来は待ってて。」
「了解。」
あたしはお弁当を机に置いて教室を後にした。
「みやびちゃん…」
隣のクラスに行くと、見慣れないメンバーがあたし達と同じように喋りながらお弁当なりパンなりを食べている。
そこに、みやびちゃんの姿はなかった。



