あたしを咎める声、


「…昴…」


あたしも名前で読んだ。


「聞いてたの?」


そうでなければ不自然なタイミングだった。


それに、この咎める声が何よりの証拠


「話したのか?」


気持ちを抑制しようとしているが、彼の声色は隠すのが下手なようだ。


「…」


答えが見つけるには、あまりに周りが暗すぎた。


「何話したんだよ?」


「昔の話よ。
もう過去の事。」


「じゃあ何でそれを彼奴に言う必要があんだよ!!」