あたしは誰もいない体育館の裏まで昴を連れて行った。 「ねぇ、どういう事?」 「そのまんまだよ。」 「ふざけないで!! あんたこの前会った時一言もそんなの言ってなかったじゃない!」 「言ったらあのまま大喧嘩になっただろうが。 それに、言ったら玲奈は妃、滝沢の心配するだろ?」 昴の言ってる事に間違いは何一つなかった。 確かに、もし昴と妃奈が教師と生徒なんて知ったら、あたしは妃奈に学校やめろって言ってたかもしれない。 だが、昴にそれを指摘されるのが悔しかった。