あたしは恐る恐る右を向く。 そこには… そこらへんのホラー映画よりも怖い結末が待っていた。 「お姉ちゃん…」 「玲奈…」 「昴、あんた何で?」 お姉ちゃんは亡霊を見るような顔で言った。 あたしは未来を見た。 未来も信じられないという顔でいる。 未来は、昔あたし達に何があったか知ってる。 だからこその今の顔ってわけだ。 だが、状況の全く分かっていない2人―みやびちゃんと山野さん―はケトンとした表情だ。 この表情の違いがあたしを更に硬直を与えた。