あたし達は一斉に後ろを振り向く。


「玲奈…」


北条先生は旧友の名を呼ぶ。


そこには、やっと帰ってきたばかりという感じのお姉ちゃんがいた。


「昴、あんた、」


お姉ちゃんは顔を真っ赤にして怒りながらあたし達に近づく。


「あんた何しに来たのよ!!
それも、妃奈と一緒になんて!」


「おい、待てよ、玲奈。
オレはお前に説教されるような事なにもやってないぞ。
オレはな…」


北条先生は今までの事を全て正直に話した。


自分があたしの教師だという事を除いては。