元カレ教師



「とりあえず…オレん家来る?」


北条先生は少し言いにくそうに言った。


「…」


北条先生の家


つまり


昴の家





仕方ないよ、妃奈


あたしは自分に言い聞かせた。


正直、こんな状況なのに北条先生の家行くの戸惑うなんて馬鹿だと思う。


だけど…


やっぱり行きたくない。


あそこには沢山の思い出がある。