「…常田君も恋頑張ってね。 あと、」 「?」 「これからも、友達でいて。」 「いいの?」 「うん。 ずっとお友達でいてほしい。」 「ありがとう。」 「じゃあまた学校でね。」 あたしはそう言うと、常田君の返事も聞かずに電話を切った。 あたしは携帯を握り締めた。 改めて振られると、何だか空虚な気がした。 今までの何だったんだろう? そんな事さえ思えてきた。 … 楽しかった。 今年の夏は本当に… 本当に… 外ではまた雨が静かに降っていた。