ホームルームが終わった。 何時もならすぐに帰る生徒も、今日に限っては全員ではない。 「北条先生!」 昴目当ての女の子達が、昴を囲んでいる。 あたしはそんな昴を見てるのが何だか悲しかった。 「妃奈?」 「未来…」 「北条先生が、昴さん何だよね?」 未来は小声で言った。 「うん。」 「どうする?」 「帰ろ、未来。 ここにいたって何も出来ないし。」 「…そうだね。」 あたしと未来は教室を出て、寄り道をせずに駅に向かった。 その後もほとんど話さずに、あたし達は帰ったのだった。