学校を出るや否や、みやびちゃんは携帯を取り出して電話をした。 そこからあたし達はみやびちゃんの家に向かった。 みやびちゃんの家か… どれだけ大きいんだろう。 あたしがそんな想像を膨らませていると、みやびちゃんが言った。 「ここだよ。」 「え?」 ここだよって 「これ、全部みやびちゃんのお家?」 「そうだよ。」 そうだよ、と肯定されるには少し、否、かなり困る家の大きさだった。 一体あたしの家の何倍の大きさなんだろう? 考えるのも嫌だった。