元カレ教師

あたしはいつもより早く家を出た。


何だか早く学校に行きたかった。


早く行ったからって逢えるかどうかなんて分かんないのに。


そして早く着いたあたしには、思わぬ出会いが待っていた。


「妃奈ちゃーん！」


みやびちゃんだった。


みやびちゃんは爽やかな笑顔でこちらに駆け寄ってきた。


「妃奈ちゃん、おはよう。」


「おはよー、みやびちゃん。
朝早いんだね。」


「まぁね。」


みやびちゃんはニコニコ笑いながら言う。