いつも凄惨(せいさん)な場で働き続ける警察官たちにとって、心身ともに疲労しているのだが、朝になればまた元気に仕事をしていた。


 今日も新宿の街は犯罪に満ち溢れている。


 事件の数に比例するようにして、デカたちの仕事も増えていく。


 いつの時代でも、人間が生きている以上、犯罪はある。


 山口も安川も警部補という肩書きの傍ら、事件現場に臨場し続けていた。


 懐にはいつでも提示できるように警察手帳を秘めて。


 一所轄署ということで、警視庁――いわゆる本庁というやつだが――からバカにされながらも、山口たちは現場を走り回る。


 自分たちの任務は一般市民の生活を守ることだということを執拗(しつよう)なまでに考えながら……。
                                   (了)