俺が何も言わずにいると、


『最初はアドレスがわかんなくても、石黒から連絡が来るのを待ってれば良いと思った…。でもさー……まさか、こっちのアドレスまで変えられてるなんてな↓』


幸人はそう言って、うつむいた。




それから、長い沈黙が続いた。




『これが運命だったのかもしんない。いつまでも、あいつの事忘れらんなくてさ…。渡井は、ずっと気付いてたのかもな。』


俺は沈黙をやぶって、呟いた。