H・O・L・D UP!


無事、食べ物の分配が済むと……。



「で? 今の流れだと、私は『おじさん』と一緒で、2人切りみたいだけど……いいの? 私には移動中の監視がいなくて?」

真輝、ちょっと挑発するような不敵な笑顔で言った。



リーダー格の男は、フンッ、と言う感じに鼻で笑った。

「大丈夫だ。あんたは途中で逃げない。だから、俺だけで十分だ」