「どうすんだよ」 男達に聞こえないよう、昭は小声で真輝に言った。 「私に任して」 真輝はニッコリ笑って、ボソッと答えた。 しばらくして自分の手が自由になると、昭は次に柱へ縛り付けられているロープを後ろ手に切り始めた。 その間、真輝は自由になった手で、音を立てないようにコートのポケットからある物を取り出していた。 それは移動中、転んだフリをして拾った物──数個の小石──だった。