嫌々ながら、制服に着替えた。 玄関を出ると拘束されるように、手首を掴まれた。 「な、何?」 「お前逃げそうだから、本当は手錠かけたいくらいだけど。バイク乗れねぇし。」 良壱はバイクに跨る。 「…手錠…。」 なんて人だ。 「行くぞ。」 メットをガコンと被せられて、学校に向かった。 最悪の地へ。