穏やかな北街の夜を支配している。 恐界連合(キョウカイレンゴウ)を掲げた龍を始めとする、大蛇、虎、狼そして蝶。 桜の舞う今、その伝説は遥かとなった。 カーテンの隙間から光が差し込む。 「起きろ。」 「…その命令口調はいつになったら変わるの?」 「一生変わんねー。」 クスクスとあたしは笑い、ベッドから降りた。 …え。 「なんで?」 良壱に聞く。