助手席には夏弥。 あたしの隣に良壱。 窓ガラスに頭を寄せて、夕焼け空を見る。 眩しくなって、目を閉じた。 大体は、夏弥とアキヒトさんが会話をしていた。 良壱は黙っていて、時々二人が振ってくる会話にあぁ、と答えていた。 「…なぁ。」 そして、珍しく良壱から話を切り出した。