『ぎゃあぁぁぁぁぁ~!!』



遠子の屋敷に来て次の日の朝、あたしは叫び声で目が覚めた。



それは、浩介の声だったのだ。



「何?……今の声」



ゴロンと寝返り、ふいに横を見た。



「え……」



うさぎの頭?



わしゃわしゃと触って見る。



「ん?何これ……」



頭!?



「これって……」



「何アンタ?」



うわ~美形だけど、目つき悪い!?ってか、ここあたしの部屋だよね!?



確か、昨日遠子が用意してくれた。



「アンタ誰!?」



「あたしは、静奈!」


「……あ~、昨日のか……」



そう言って目つきの悪い少年は、バタン寝っころがり眠った。



「おい!少年!」



揺さぶっても、起きない。



「っ……」



バシンとハンマーがあたしの頭にヒットした。



「痛いな……」



ハンマー!?って事は、昨日のセバスチャン!?



あたしは、瞬時にそう判断した。



なんで、ここに……