あの場所には

馬鹿みたいに

笑ったり

切なくて

泣いたり

そんなモノが

詰め込まれてるんだ





私は病室の前で足を止める。

「俺、ここで待ってるから。」

江鳩くんは言う。

「うん。」

私はドアを開けた。

真っ白に染まっている部屋の中は、前に来た時とそんなに変わらなくて。

私は一番奥のベッドに足を止める。

でも、変わったのは。