外の声を無視して、私はあくまで冷静に再び尋ねた。

「ねえ、誰が通報したの?」

誰も何も答えないから、私は近くにあった机を蹴飛ばした。

ひっ、と怯えるような声。だけどそんなのに構わず続けた。