ばくだんスイッチ―いじめに対抗する「権力」―

絞り出すように答えた私の背中を、楠本梨華は優しくぽんぽんと叩いた。

「そうだね。そうなんだよね。そんな簡単なこと、みんな忘れてた。

だってあんた、ゴミクズであることを受け入れてたもん。

出席とる時だって、ゴミクズって言われてやっと返事するじゃない。

だからみんな気付かなかった。あんたが嫌な思いしてること。」