君の笑顔の傍に居させて


「そう。理由訊いたら、『3つの部活を掛け持ちしてて、他の人より練習時間が足りないから』、って言うんだ。
 俺は逆に体力的な事が心配になって、『無理しない方がいいんじゃない?』って言ったんだ。
 そしたら彼女、なんて言ったと思う?」


「さぁ……なんて言ったんだ?」


「『私は頑張らないといけないから』……そう言ったんだ」




えっ?


『頑張らないといけない』って……。




「しかも、そう言った表情が、悲しそうだった」


美雪のあの淋しそうな顔が頭に浮かんだ。