君の笑顔の傍に居させて


「だって、そうだろ?
 今まで25年生きてきて、いろんな出会いだってあった筈なのに……。
 きっと条件的に言えば、そっちの方が自然で楽な筈なのに……。
俺……変だよな……」



そうは思っても、心の何処かで『もう止められない』って、分かってた。



「仕方ないんじゃないか?」

「仕方ない?」

「きっと、涼にとって美雪ちゃんが『運命の人』なんだろうから」



ドキン



自分ではそう考えたりもしたけど、いざ俊夫の口から言われると、心臓が鳴った。