「はぁ……」 「ほら、9回目」 「えっ?」 あっ、また……ため息。 「おまえは恋する乙女か?」 からかう様に俊夫が言った。 反論する気になれない。 「正直……戸惑ってんだよ」 俺は素直に心情を暴露した。 「何が?」