君の笑顔の傍に居させて


「ふ〜ん。凄いな」


答えてくれた彼女に相槌を打ちながら、俺は心の中にモヤモヤしたものが湧き上がって来た。




……僚二と一緒の事をしてるのか?


これは偶然なのか?


この海で悲しい事って、まさか、僚二の事?




俺は海で彼女を助けた時の事を思い出した。


あのよく聞き取れなかった言葉。


『僚二を助けて』……そう言ってたのか?