君の笑顔の傍に居させて


「……彼氏?」


俺は親指でその男の方を差して訊いた。



『はい』なんて言われたら、正直、ショックかも。


でも、彼女の返答は……。



「私のお兄ちゃん」

「へぇ」



兄貴かよ。


思わず、ホッ、としてる自分に気が付いた。