「……彼氏?」 俺は親指でその男の方を差して訊いた。 『はい』なんて言われたら、正直、ショックかも。 でも、彼女の返答は……。 「私のお兄ちゃん」 「へぇ」 兄貴かよ。 思わず、ホッ、としてる自分に気が付いた。